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- お知らせ -

2025/05/10

第50回SPレコードコンサートは終了しました

大勢の皆様のご来場を感謝申し上げます

第50回 SPレコードコンサート

フランス・パテの縦振動レコードを聴く

と   き:令和7年6月7日(土) 午後2時開演(1時半開場・5時頃終演)
と こ ろ:神保町北澤ビル2階 ブックハウスギャラリー
【古書センターから靖国通りを九段方向へ左側徒歩3分・北澤ビル正面左側階段上】
先着30名様 入場無料(要・ご予約) 【電話でもメールでもOK。お申込みください】

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案内人:小関寿樹弥氏(こせきじゅきや) 
1995年生まれ。SPレコード蒐集歴約20年。湘南SPレコード愛好会会員。ドイツ・ボン大学片岡コレクション研究会会員。2024年、ドイツ・ボン大学の講演会に登壇し、フランス・パテの日本出張吹き込み盤についての発表を行う。

小関氏のパテの縦振動盤との関わりは・・・
工学系出身ということもあり、高校時代、エジソン蝋管の電気再生装置を自作していた。エジソン蝋管は縦振動ということで、通常のSPレコードとは異なり互換性が無い。 
  そこで、いかに電気的に音溝を正確に再生するかという点に興味があった。
10年ほど前、フランスパテのセンタースタート盤と遭遇し、爾来尽きせぬ魅力にはまり込んでいる。
通常のSPレコードが太陽とするならば、センタースタート盤は月と言っても過言ではないほど規格が異なっており、工学的な観点や、コレクション的な観点から非常に興味をそそられた。
また、調査を進めれば進めるほど、現在の資料では、そのレコードがどういった時代にどこで吹き込まれたのかという観点の考証が曖昧になっていることに気付き、現在では世界各国から現物を入手し、体系的な調査を行っている・・・
そんな小関氏の興味深いお話しと日頃あまり耳にしない縦振動の生音をカルーソ、エルマンの希少盤からコミックソングまでたっぷりとお聴きいただきます。お楽しみに。

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主催:富士レコード社 
神田神保町 古書センター9階


お問い合わせ電話:03-3264-8546  
e-mail:info@fuji-recordsha.co.jp
前半は小関氏によるパテ社の歴史と、すべての音源を様々な口径の蝋管に吹き込んだパテ社がその蝋管をどのようにして量産できる平円盤ディスクにダビングしていったのか、その製作事情を氏一流の語りとよく準備されたスライドで解説してくれました。なるほど、と目からうろこが落ちます。そのあと1898年頃録音の初期音源や、カルーソの稀少音源の再生をしました。
絶妙な調整を経た1919年製縦振動、横振動の両方に対応できるパテアクチュエル機の音質はなかなか素晴らしいものでした。
休憩をはさんで後半は、エルマンの1906年の初録音はグラモフォン社だったのか、パテ社だったのかを念入りに解説、当時のコンサートスケジュールからエルマンの足取りをたどる、まるでミステリーの謎解きのような面白さについ会場も苦笑・・・(!?)
その後はティボーのメンデルスゾーンやリスレルのベートーヴェン、カルヴェやヴァランの歌声を経て今回のトリを務めたイヴォンヌ・キュルティのショパンの夜想曲、十八番のチャールダーシュで〆ました。中でもトリを務めたキュルティのショパンの夜想曲に私は一番心を奪われました。満員のお客様も興奮冷めやらぬご様子で、閉会後も楽しく歓談されていました。
小関さん、面白かった、どうもありがとうございました(S)
70枚以上にわたるスライド解説のほんの一部
もし、全編見たいという人がいらっしゃいましたらお知らせください。
小関さんにお願いしてみます(S)

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