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2023/12/15

第44回SPレコードコンサートは終了しました

第44回SPレコードコンサート
日本人初の「ショパン弾き」澤田柳吉の芸術

とき:令和6年1月20日(土)午後2時開演1時半開場・5時頃終演
ところ:神保町北澤ビル2階ブックハウスギャラリー
【古書センターから靖国通りを九段方向へ左側徒歩3分・北澤ビル正面左階段上】
先着35名様 入場無料(要・ご予約) 
【電話でもメールでもOK。お申込みください】 

案内人:多田純一氏(京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター客員研究員・著者)
    夏目久生氏(サクラフォン・関連CD制作者)
ゲスト:小山内洋氏(レコード・蓄音機蒐集家)
    松原   聡氏(ピアニスト・ピアノ研究家)

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内  容:『澤田柳吉 日本初のショパン弾き』(春秋社刊)と『澤田柳吉の芸術 ピアノロール&SPレコード 日本録音集』(サクラフォン)の出版記念イベントです。
日本人として最初に「ショパン弾き」と呼ばれた澤田柳吉(1886-1936)の音楽活動について、SPレコードやCD音源、ピアノロールの動画を用いてレクチャーしていただきます。新発見SP盤の発掘秘話やピアノロールの解説など、興味津々のお話しもあって、楽しい会にしたいと思います。お楽しみに。
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1. 澤田柳吉の略歴
   ・SPレコード ショパン作曲《ワルツ》Op.64 No.2
2. 澤田柳吉の音楽活動
   ・楽譜出版 CD音源 澤田柳吉《BARCAROLLE》
    ・「調和楽」 SPレコード 《越後獅子》 ピアノ:アロイス・メリヒャル
    ・ピアノロール動画《書生節》、《花は色色》、CD音源《蛍の光ヴァリエーション》
    ・セノオ楽譜 SPレコード《麗しき天然》尺八:福田蘭堂、ピアノ:小松清
3. レコード録音
    ・日本における最初の《ピアノ・ソナタ》録音
      SPレコード ベートーヴェン作曲《ピアノ・
ソナタ》Op.13「悲愴」 第3楽章
    ・日本における最初のショパン作品の録音
      CD音源 ショパン作曲《ポロネーズ》Op.40 
No.1「軍隊」
    ・お伽歌劇でもショパンの作品を演奏
      CD音源《ノクターン》Op.37 No.1~お伽歌劇《瘤
とり》冒頭部分より
    ・《月光ソナタ》全楽章を録音・出版
      SPレコード《ピアノ・ソナタ》Op.27 No.2「月光」
第1楽章
           (アコースティック録音およびエレクトリック録音)

     ・流行歌の作曲・録音
      SPレコード《鉄道唱歌:東海道線》、《片山津小唄》

 4. 大阪へ移住
     ・大阪洋楽研究所設立
     ・ラジオ出演
      ・大阪市立盲学校の教員として

★写真は会の冒頭で今回のコンサート開催への経緯を説明する夏目氏と著作者の多田氏
当日会場では本著作やCDの販売もいたします。どうぞお買い求めください。

★満席となった会場で熱心に澤田柳吉の演奏に耳を傾ける参加のみなさん
 西洋音楽の導入からまだ間もない時期に、明治19年生まれの澤田柳吉が、特に外国への留学もなしに、あれだけ堂々とした立派なショパンやベートーヴェンを演奏し、教え、さらにクラシックのみならず流行歌まで作曲、「調和楽」という新ジャンルでは編曲をして楽譜を作り、ヤマハのピアノロールに関わり、歌劇団の創設、最初のピアノリサイタル開催などなど、音楽を通じた多方面への活躍をしていたとは・・・多田氏の解説には耳を疑うばかりでした。
 普段は食さない洋食を食べ、「少し疲れた」と言って亡くなった澤田柳吉の人生を淡々と解説なさった多田氏の深い共感が臨席したみなさまにも伝わった、気持ちの良い会でした。
 お手伝いいただいた夏目氏、松原氏、小山内氏にもこころから感謝申し上げます。
 またひとついい会ができました。ありがとうございます。(S)


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主催:富士レコード社 神田神保町古書センター9階

お問い合わせ電話:03-3264-8546
e-mail:info@fuji-recordsha.co.jp
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