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V-Disc とは

1943年10月より1949年5月まで米軍は兵士慰問用にV-Dicsと呼ばれるレコードをリリースしていました。
陸軍が905枚、海軍が275枚の計1180枚があります。
(海軍盤は後に陸軍と統合しました)
今回は数種新入荷がありましたのでこのV-Disc をご紹介致します。

V-Disc はワンロッド25枚と譜面やカタログなどを同封し、専用蓄音機とともにパラシュートで現地へ投下されました。
V-Disc にはシェラック盤もありますが大半がビニライト製ですので重いサウンドボックスでは傷つけてしまうため専用蓄音機にはウェイトを付け、ピックアップを軽くする工夫があったようです。
ビニライトという材質のため音溝は通常のSPレコードより幾分狭く、若干長時間録音できるようになっています。
このためか音質はかなりいい音がします。
ただ盤が荒れているものが多いのが玉にキズですが・・・

V-Discの人気の一つには独自の録音があります。
もちろんメーカーに音源を提供させたものもいくつもありますがV-Discセッションと呼ばれる音源は当時他では聞くことができないものでした。
またミュージシャンユニオンの録音ストの際、V-Discセッションだけは行われていたのでこの時代はV-Discでしか聞けない貴重な音源も多数あります。
No.884
ライザ・モロウ:アイ・メイ・ビー・ワロング/ドリス・デイ:ノー・ムーン・アット・オール
ラス・モーガン:ソー・タイアド/ジェリー・ウェイン:ディープ・ブルー・シー

ライザ・モロウは48年録音。
トランペットソロはロイ・エルドリッジ。
ピーナツ・ハッコーがクラリネットで参加しています。
ドリス・デイはもうちょっと前の47年録音。
冴えたギターを聴かせるのはトニー・モトゥーラ。
No.604
アート・テイタム:シーズ・ファニー・ザット・ウェイ、ガーシュイン・メドレー

こちらは45年のV-Discオリジナル録音。特徴のあるピアノソロの前に「Hello fellows, This is Art Tatum. and I’ve made a …」と彼自身のナレーションが入ります。
こういうのもこのV-Discの楽しいところ。
No.582
フランク・シナトラ:アイル・ネバー・スマイル・アゲイン/ウィズアウト・ア・ソング
マーサ・ティルトン:スリーピー・ピープル

シナトラのバックでトロンボーンを吹いているのは盟友トミー・ドーシー
コーラスはパイド・パイパーズが努めます。
伴奏はアレックス・ストーダール。
この録音もV-Discで企画されたものではないようですが他の音源は無いようです。
どうやらラジオ放送用のリハーサルらしく、詳細はよくわかりませんでした。
マーサ・ティルトンはかなりの数をV-Discに録音しています。
こちらももちろんオリジナル録音、片面を1バンドフルに使い5分を超える力作!
どちらも45年録音
お問い合せはお電話かメールにて。
ポピュラールーム直通メールアドレス
popularroom@gmail.com



2012年8月21日投稿

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