THE RECORDED SOUND WORLD

一瀬正巳著「耳の至福、目の悦楽」目次より抜粋『個人出版本・領布価\3,500(税込)』

Ⅰ モーツァルトファンの独り言

モーツァルトの未完成オペラ/K373のザルツブルグ詣で/過去の音楽の貴重な記録

Ⅱ レコードの道ぶらぶら歩き

復刻LP盤ばやり/〝缶詰め音楽〟とバカにされた昔/吹き込み方式に旧、新あり/音楽よりもラベルで蒐集?/珍品「歌競聲鞘當」/難民の子が歌う「夕焼け小焼け」/男心をくすぐる小林千代子/白秋、晋平の「花園の恋」/井上正夫「酒中日記」の録音/甘美なエルマン・トーン/聞く人がしびれた豊潤な音色/こおろぎ協奏曲/最古のカルメン全曲盤/日本人のカルメン/上海で売られた日本盤/歌に始まり歌に終わる

Ⅲ 一枚のレコードから

「宵待草」―竹久夢二/「ラ・フォリア」と鈴木鎮一/クレデンザで聴く関屋敏子の声/環女史の「白い月」/抒情名曲「ラヴ・イン・アイドルネス」/藤井清水の歌曲「紡車」/『蝶々夫人』と原信子/川島芳子の「蒙古の唄」

Ⅳ 音楽風俗今昔物語

本屋、レコード屋、喫茶店/宮沢賢治の愛聴盤/二キッシュの珍品レコード/古き良き日本の母/神田祭に紅屋の娘/松井須磨子のクレオパトラ/沢正のレコード/日本調スター、栗島すみ子/世界の美女、ガルボ/愛好家必読の『會庭楽話』/銀幕の聖処女、及川道子/国産の愛唱歌「昼の夢」/ウィーンで気を吐いた田中路子/衣笠貞之助の無声映画の意欲作/日本を席巻した京劇スター/クルプ「忠実なるジョニー」/本居長世の童謡の生命/ベルリンの旅宿での一つの死/モーツァルトとサリエリ/ラケル・メレー(1)スペインの妖花/同(2)無声映画カルメン/同(3)もうひとつの「マリキータ」/同(4)伝説異聞/マダム貞奴のレコード/早川雪洲と青木鶴子/ヘンな外人の元祖、ブラック/中村伸郎の『授業』/匕首マッキ―の白ネクタイ

Ⅴ サロメ十五景

豪華な衣装の川上貞奴/芸術座三代のサロメ/女役者=女優、木下八百子/白系露人、スラヴィヤナ母娘/アラ・ナジモヴァの芸術映画/グロリア・スワンスンのサロメ二態/マスネーの歌劇『エロディアド』/R.シュトラウスの歌劇『サロメ』/リタ・ヘイワースとメリー・ガーデン/三島由紀夫と文学座/長嶺ヤス子の「サロメ」/浅草風の『サロメ』/サロメ―落ち穂拾い

Ⅵ 雨安居随想

一人芝居―英太郎そのほか/一九二六年のヌード写真/少年野球団の悲劇/抒情のシンボル「鈴蘭」/「ゴンドラの唄」/モーツァルトの一本指ピアノ/伊井蓉峰の新演劇/悲しき童謡「王様の馬」/夭折詩人の「悲歌」/鹿鳴館舞踏会の円舞曲/〝興亜三人娘〟とは/「荒城の月」異聞/小学唱歌と化した外国曲/永田絃次郎(1)悲劇の名テノール/同(2)崔承喜と金文輔/同(3)金永吉と金文輔/同(4)金永吉と崔承喜/パリの日本人(1)三つの青春/同(2)作詞家になった森岩雄/同(3)藤原と岡田のオペレッタ/同(4)F.レハール/名花リリアン・ギッシュ(1)九十一歳の映画/同(2)『八月の鯨』を観る/上野の杜の奏楽堂/幻のレコード「薔薇の歌」/「薔薇の歌」再考/童謡歌手の「アレルヤ」/菊池寛の想い出(1)『藤十郎の恋』/同(2)Xの意味/爆弾(肉弾)三勇士/レオナール・フジタの想い出/青い鳥の想い出(1)SPと映画/同(2)児童劇と流行り歌/同(3)山田耕筰と橋本邦彦/同(4)山村暮鳥の童話集

Ⅶ カルメン上陸す

メリメからビゼーへ/中国風の『カルメン』/芝居のカルメン/ジェラルディン・ファラー/ポーラ・ネグリとラケル・メレー/再びポーラ・ネグリ/グレタ・ガルボのカルメン/アンダルシアと河内・信州のカルメン/お河童のカルメン/カルメンお美とカルメンお秀/柳兼子の「ハバネラ」/二百三十四歳のカルメン/剣を持てないドン・ホセ/チョコレート色のカルメン/デスティン、オブラスツォヴァなど

Ⅷ 薔薇の系図―関屋敏子伝

日本人の切り札/『椿姫』のプリマドンナ/紅薔薇のカルメン/皇后の前で歌う/環女史との出会い/サルコリー氏とペッツォールド夫人/最初のリサイタル/新聞、ラジオでの反響/祖父ル・ジャンドル将軍/祖母、絲/叔父、十五世羽左衛門/母、愛子/死の謎を解く/ディスコグラフィに就いて/名曲「千鳥なく」/西条八十を歌う

Ⅸ シネマの夢はしゃぼん玉

メアリー・ピックフォード/接吻あれこれ/椿姫と化け猫/リリアン・ギッシュ/ドロシー・ギッシュとリチャード・バーセルメス/リチャード・バーセルメスとリリアン・ギッシュ/アラ・ナジモヴァ/日本のリルと米国のリル/今村の『うなぎ』と島津の『うなぎ』/さすらいの姉妹、兄弟

Ⅹ 音盤千一夜譚

アデリーナ・パッティ/エンリコ・カルーソ/奥田良三/梁田貞/クララ・バット/ネリー・メルバ/ルイザ・テトラッチーニ/リュシエンヌ・ボワイエ/イェニー・リンド/アダ・サリ/大正元年十二月一日の音楽会(1)芥川龍之介/同(2)安藤幸子/同(3)薗部ふさと船橋栄吉/越谷達之助/浅野千鶴子/柳兼子/春風やなぎ/尾崎咢堂/三浦環/伊藤武雄/徳山璉/松岡洋右/小椋佳/梅沢登美男/三島由紀夫/天野忠/「イノック・アーデン」/佐藤千夜子/レオ・スレザーク/市川猿之助/高田浩吉/山田五十鈴/古川緑波/松井須磨子と中山歌子

ⅩⅠ 邦楽こぼれ話

出張録音のこと/常磐津林中/若松若太夫(初代)/立花家橘之助

ⅩⅡ 長崎、京都、そしてハノイ―わが前半生の思い出

聞き手=中村とうよう